『小林多喜二日記』1927年7月12日 (第63回) 

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https://youtu.be/X6Z59n4vPdA


海がすぐそばにあれば こんな刻を過ごせるのかと羨ましくなります
時間を無駄には使わない多喜二が 毎日海へ行っているようです


★ 今回出てくる人の人名、名称、作品名 [ ] 内は日記中の表記


[フレンツ・モルナアル] / 1878年〜1952年 ハンガリーの劇作家、小説家 「モルナール・フェレンツ」「フレンツ・モルナー」「フェレンツ・モルナール」など 表記は多数あるようです
ハンガリーでは日本と同じく「性・名」の順で名前を書くらしいので フレンツさんが苗字のようです 
  

[リリオム]  戯曲 / モルナール・フェレンツ作 1909年発表 日本では1926年に上演 
1927年に築地小劇場で上演があり主演は築地小劇場の看板役者のひとり、友田恭助のようです


[築地] / 築地小劇場  東京都中央区築地にあった劇場  1924年に土方与志、小山内薫が中心となり作った劇団名、または劇場の名称   


[汽車の中] / モルナール・フェレンツ作 と日記にあるのですが詳細がわかりません


シャルル・ウィルドラック / フランスの作家、詩人、戯曲家、童話作家  1882年〜1971年   1926年に来日 その同年築地小劇場で『ミシエル・オオクレエル』が上演されたようです *1  第60回(1927年6月8日)、第61回(6月15日) の日記にもでてきます

ベリアル夫人 戯曲/ シャルル・ヴィルドラック作  1927年 内藤濯訳が白水社から出版されているようです

[ミシエル・オークレエル] 戯曲/ ミシェル・オークレール  シャルル・ヴィルドラック作  1925年 内藤濯訳が春陽堂から出版されているようです


[山科の記憶] / 山科之記憶  志賀直哉作  1927年 改造社 
前回第62回では「心を打たれるようなものがなかった」と感想を記した作品です 多喜二の読んだ本が特定できないのですが、もしかしたらこれかもしれません 
多喜二の生前に出版されています    
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192884


[その出發を出發した女]  小説/ 小林多喜二作 多喜二が初めて書いた長編小説 完成できず中断  富士出版の小林多喜二全集(1952年)の巻末の解題に友人の島田正策氏の談話があり それによると執筆の動機の一つに田口タキさんの生活援助が含まれていたそうです  この日記でたびたび進捗状況を記している作品です


浚渫船 / 葉山嘉樹作 1926年 前回第62回(1927年7月8日)にも出てきます この作品は青空文庫で読む事ができます
https://www.aozora.gr.jp/cards/000031/files/2844_38056.html


*1 早稲田大学文化資源データベース doune

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